後輩や部下ができて仕事を教える機会が増えたり、社内で新しいシステムの使い方を説明しなければいけなかったり…私達のまわりには、人に教える場面が意外と多いものです。でも、「人に教えるのってちょっと苦手…」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は「人に教える力=ティーチングスキル」についてご紹介します。ティーチングスキルは、実は想像以上に幅広い人に必要な力。教師や講師、部下の指導を行うマネージャー、子育て中の親はもちろん、医師や弁護士など専門職の方、営業や接客の仕事をしている方など、誰かの成長を助ける立場にある人すべてに役立ちます。
教えるということ

「教える」というのは、単に自分の言いたいことを伝えるだけではありません。「プレゼンテーションスキル」と混同されることもあるのですが、プレゼンテーションスキルは、あくまでも聞き手に分かりやすく伝えるスキル。それに対して「ティーチングスキル」は、相手がしっかりと内容を理解して、行動まで移せるようになることです。
例えば後輩に仕事を教える時、ただ手順を説明するのではなく、どうしたら理解しやすいかを考え、工夫することが必要になります。ここでは、その具体的な方法をいくつかお話しします。
第一印象を整える
声のトーンや話すスピード、言葉の選び方を意識するだけでも、聞き手の持つ印象は大きく変わります。相手に何か教える時には、いつもより少しゆっくりとした柔らかい口調で話すことをおススメします。安心感がぐっと高まり、話がスムーズに頭に入って来ます。また、専門用語をそのまま使うのではなく、日常の言葉に置き換えることなどもとても有効な手段です。
受講者分析や学習デザイン
相手がどんな人物なのか(知識や経験、興味や関心など)をあらかじめ把握し、それに合わせた伝え方を行う「受講者分析」という手法も、理解度を深めるのに大きな効果を発揮すると言われています。また、そうして得た分析をもとに「どうすれば相手にスムーズに吸収して貰えるか」を考え、伝える順番や方法を設計していくことを「学習デザイン」と言います。こちらも受講者分析とともに、より相手に理解を促すためのツールとして利用されます。
ティーチングスキルを身につけるには

いかがでしたでしょうか。今回のコラムでは、教えるとは何か、また教えるときの工夫について具体的な方法を紹介しました。話し方や言葉遣い、相手に合わせた説明、学びやすい学習デザインなどを意識するだけでも、教える力はぐっと高まります。
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次回は、相手のやる気を引き出す方法など、すぐに使える実践的なティーチングスキルについてお話しします。
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