「生成AIの時代が到来した」そんな言葉を最近よく耳にしませんか?誰もが無料で使うことのできる生成AIが登場したことで、ここ数年、その利用者が爆発的に増えています。今回は、生成AIが日本をはじめ世界において実際どれくらい浸透しているのか、また、生成AIの具体的な用途や利用する時の注意点について詳しくご紹介していきます。
日本や世界における生成AIの利用率
生成AIはどの程度、世界各国で利用されているのでしょうか。2024年に総務省が発表した「情報通信白書」によると、日本における個人の生成AIの利活用率(生成AIを過去に利用したことがあると答えた割合)は9.1%という結果でした。これに対し中国では56.3%、米国では46.3%という結果が出ており、日本は他国に比べて生成AIが浸透していない現状が分かりました。
しかしながら、生成AIの利用意向についての調査では、さまざまな利用用途について「ぜひ利用してみたい」「条件によっては利用を検討する」という回答が6割~7割ほどあり、生成AI利用への潜在的なニーズは十分にあるということが明らかになりました。
出典:「令和6年版情報通信白書」(総務省)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/datashu.html#f00060
生成AIでできること
潜在的なニーズはあるものの、日本ではまだあまり浸透していない生成AI。その理由として「使い方が分からない」というものが、先ほどの「情報通信白書」で最も多く挙げられていました。生成AIはどういったことに役立つのでしょうか。具体的な事例を二つ紹介します。
情報収集・分析
生成AIは、膨大なデータを瞬時に分析し、そこから重要な情報を抽出することができます。また、例えば抽出したデータをSWOT分析のように「強み・弱み・機会・脅威」と分類・整理する作業もスムーズに行うことができます。生成AIを活用することで、時間を大幅に短縮しながらクオリティの高い市場分析をすることが可能となります。
文章の作成
生成AIは膨大なテキストデータを学習していることから、多様な言語表現を理解しており、文章を作成することも得意です。得意先へのメール本文の作成や、SNSの投稿文、ブログ記事などライトなものから、プレスリリースといったオフィシャルな文章の作成まで、瞬時に質の高いものを作成してくれるでしょう。さらに、これまでアイデアを絞りだして考えていたキャッチコピーの提案なども、生成AIなら数秒で、こちらが指示した数だけ提案してくれます。
生成AIを利用するときの注意点
ChatGPTのような生成AIは便利であるのと同時に、安全に使いこなすためには自身の個人情報などについて自分でコントロールし、守っていく「データプライバシー」の知識が必要不可欠です。データプライバシーの知識があれば、生成AIを活用する際に「何に注意すれば良いか」が理解できるからです。他にも生成AIを活用する際には著作権の問題や情報の正確性といった問題にも注意を配る必要があります。
しかしながら、本来、生成AIはとても便利なツールです。上手く使いこなすことができたら、業務の効率やクオリティを大幅に上げることに役立つでしょう。
資格とキャリアのスクールnoaを運営する株式会社ワークアカデミーは、経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に採択され、生成AIの利活用やAI倫理・データプライバシーについて学ぶことのできる講座を提供しています。生成AIの活用についてご興味のある方は、ぜひこちらの講座にもご注目ください。
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