これまで人生を送る中で、「あの人のようになりたい」と思ったことがありますか。
ロールモデルの存在は、仕事を進めるうえでの行動や考え方が、今後のキャリアを描く上での模範になることがあります。
英語で「ロール」は役割、「モデル」は見本・お手本を意味するように、ロールモデルを設定することで、学生などの若い年代はもちろんのこと、経験を重ねた社会人にとっても成長の加速を期待できるのです。
女性活躍推進プロジェクト UMECO(※1)が主催する『働く女性のロールモデルトークイベント』は、2020年11月よりスタートし、現在14回開催しています。これまでに様々なキャリアを持つトークゲストに登壇いただき、のべ200名の方にご参加いただきました。
※1 ワークアカデミーは、学生が大学の外でも様々な出会いの中で経験を積み、主体的に活動ができる場を提供するため、2017年に「一般社団法人 未来教育推進機構(UMEDAI)」を設立。その中の、UMEDAI女性支援部門を「UMECO(ウメコ)」としています。
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世の中には多様な働き方、価値観が広がっています。一方で、育児との両立や、副業・兼業など、理想とする働き方をどのように実現しているのか分からないという方も、多いのではないでしょうか。
上記のことから、業界や職種・働き方を限定せず、さまざまな経歴を持つ方を登壇ゲストにお呼びしています。キャリアに正解はないからこそ、1人でも多くの方のお話を聴くことで、今後を考えるためのヒントになればと考えています。
また、私たちが、ロールモデルトークイベントで大切にしていることは以下の3つです。
1. ロールモデルは複数いてよい
ロールモデルは1人でも、複数でも構いません。自分自身の仕事内容や、分野ごとに設定するのもよいでしょう。
例えば、「仕事では、Aさんのように、日々小さな挑戦を積み重ねてみよう。」「プライベートでは、Bさんのように、これまでやったことのない経験を日常の中に取り入れてみよう」「家庭や育児では、Cさんのように...」などと複数のモデルを持つことで、自分のなりたい姿が明確になってくるでしょう。
人それぞれ、持っている魅力も、得意なことも異なります。だからこそ、これまでの経験や今の自身の価値観を大切にしながらも、参考になったと思う部分を素直に取り入れ、一歩先の理想を描くきっかけにしてほしいと考えています。
2. 最初から完璧な人なんていない
ロールモデルの登壇ゲストは、社長や、若くして起業し、組織を成長させている人、海外で働いた経験を持つ人など様々です。表面ではキラキラしているところが見えがちで、人生全てがうまくいっているように思えても、過去を辿ると、過ごした家庭環境や、仕事での挫折など、様々な困難を乗り越えて、今に繋がっていることが分かります。
もっと失敗してもいいんだ、完璧にしようと思わなくてもいいんだ、女性だからではなく一人の人間として生きていいんだ、そんな声を参加者からもたくさん聞いています。
3. イベントをきっかけに、これからを重視
ロールモデルトークでは、ゲストの方のライフラインチャート(※2)を元にこれまでの人生の話を聴きますが、ただ話を聴くだけで終わるのではありません。
イベント最後には、話を聴いて感じたこと・これからの自分に活かしたいことなどをチャット上でシェアします。同じ参加者の想いに触れたり、ゲストへの質問からこれからの自分につながるヒントをもらったり。
また、話を聞いてさらにこれからの自分を考えたいと感じた方には、アフター面談のサポートも行っています。たった2時間のイベントは、小さなきっかけにすぎませんが、そのきっかけや、ゲストとの出逢いがその後の人生を変えるかもしれません。
※2 これまでの人生の出来事を振り返り、その時の幸福度の変化を年代や年齢ごとに表したグラフ
ここまで記事を読んでくださった方へ
これまでの人生の中で、自分にとってのロールモデルはどんな人だっただろうか?どんな人が自分にとってのロールモデルになり得るだろうか?などと、振り返るきっかけになれば幸いです。
ロールモデルイベントは定期的に開催予定です。ぜひ一度、イベントに参加してみてくださいね。
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