前回は、ビジネスシーンで役立つ思考法・ロジカルシンキングについてご紹介しました。今回は、ロジカルシンキングの基本的な姿勢と、実践するためのフレームワーク、そして日常の中でどう鍛えていけばよいのかをお伝えします。
ロジカルシンキングを実践するための考え方とフレームワーク

考え方の基礎
ロジカルシンキングの土台となる考え方のひとつが、事実と判断を分けて考える姿勢です。
事実とは「実際に起きたこと」、判断とは「そこから自分が考えたこと」を指します。
たとえば、取引先にメールを送ったのに、数日返信がないとします。「返信がない」のは事実ですが、そこから「無視されているのかもしれない」と考えるのは、自分なりに導き出したひとつの見方に過ぎません。返事がない理由は、忙しくて後回しになっているだけかもしれませんし、メールが届いていないだけかもしれません。
このように、事実からは複数の可能性が考えられるにもかかわらず、自分の直感だけを頼りに決めつけてしまうと、根拠の曖昧な結論に飛びついたり、他の可能性を見落としたりしてしまいます。
だからこそ、「これは事実か、それとも自分の判断か」を立ち止まって考えていくことが、ロジカルシンキングではとても重要になるのです。
代表的なフレームワーク
思考を整理する際に役立つのが、考え方の「型」、いわゆるフレームワークです。ロジカルシンキングでもっともポピュラーなのが「ロジックツリー」と呼ばれるもの。 問題や課題を頂点に置き、その原因や解決策などを要素ごとに枝分かれさせながら整理・分解していく方法です。ロジックツリーを使うことで、漠然とした課題も、要素ごとに分解された分だけ、具体的な答えが見えやすくなります。
また、このとき意識したいのが「MECE(ミーシー)」という原則。「モレなく、ダブりなく」という意味で、物事を整理するときに、見落としや重複がないかを確認する考え方です。ロジックツリーで要素を書き出すときも、このMECEを意識することが大切です。
ロジカルシンキングを鍛えるには

ここからは、前半で紹介した「事実と判断の切り分け」と「ロジックツリー」を、日常の仕事の中で使う方法をお伝えします。 ロジカルシンキングを身につけるには、頭で理解するだけでなく、日常の中で意識し、繰り返し使うことが大切です。
まず、誰かに報告するときには、「これは事実か、自分の判断か」を、一度整理してから話すようにしましょう。
また、判断に迷ったときは、付箋やノートに課題を書き出しながらロジックツリーを作ってみるのもおすすめです。仮に「新サービスの顧客が増えない」という問題があるとしたら、まず頂点に「新サービスの顧客が増えない」と置き 、その下に「知られていない」「知っているが選ばれていない」という二つの理由を分けて書き出してみましょう。ここからさらに、それぞれの理由を掘り下げていきます。たとえば「知っているが選ばれていない」であれば、「価格」「サービス内容」「競合との違い」というように、考えられる理由を細かく分解していきましょう。
ロジックツリーのフレームに沿って可視化することで、思いつきではなく、モレなく、ダブりなく理由を洗い出せます 。その結果、次にどんなアクションをすべきかも見えやすくなるでしょう。
小さな積み重ねが、ロジカルシンキングを鍛えるためのトレーニングになるのです。
短期間で着実にロジカルシンキングを習得するなら

今回は、ロジカルシンキングの考え方や代表的なフレームワーク、日々の実践方法をご紹介しました。とはいえ、お伝えした内容は、ロジカルシンキングのほんの入り口に過ぎません。
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