はじめに
新しい学びを提供し、地方創生にも貢献していくことをめざすワークアカデミーは、昨年度の11月から淡路島の洲本市に社員を派遣し、地域との連携を深めています。洲本市は、美しい自然環境と豊かな歴史文化を有する一方で、少子高齢化や人口減少といった、地方が抱える課題にも直面しています。この記事では、ワークアカデミーのこれまでの取り組みと今後の可能性についてお伝えします。
これまでの取り組み
ワークアカデミーはこれまでにも、洲本市とのつながりの中で多様なプロジェクトを展開してきました。2021年には、ワーケーションというこれからの働き方を淡路島でのフィールドワークを通して探るプログラムや、2022年には古民家のリノベーションやフィールドワークを通して、学生が集う拠点づくりの一角を担う体験プログラムを提供。
大学の枠を超え、他大学生や社会人と協働する中での学びや、現地の方の声を聴き、リアルな地域課題に触れることで得られる学びを大切にしています。2023年には、Web3.0を用いて地方創生につながる新規ビジネスを企画するビジネスアイデアコンテスト(P-1グランプリ)も開催し、延べ100名の若者が参加してくれました。
▼開催レポート
プログラム参加者の声
これまで提供してきたプログラムに参加いただいた学生からは、このような声をいただきました。実際に、洲本に帰ってきてくれた方もおり、とても嬉しく感じています。
Fさん
洲本市に訪れ、現地の人と話す中で見つけた課題に対する解決策を考えるワーク、そして古民家改修をお手伝いするワークに参加しました。中でもプログラムの関係者も含めて20人ぐらいで夜ご飯を食べたシーンが印象に残っています。まずは楽しんでほしい!という地域の方々の想いが伝わってきました。新卒では東京の会社に就職することになりましたが、淡路島で生活することも、今後の自分の選択肢として増やそうと思いました。
Aさん
地元の魅力スポットのインタビューをしたことが印象的でした。私たちが突然話しかけても、快く応えてくださる地域の方々の温かさを感じました。この経験を通して、初対面の人でも気負わずに話せるようになりました。様々な人と出会って関わることは、自分の価値観を考えるのにも役立つので、これからも様々なプロジェクトに参加したいと思えました。
地域活性化起業人とは?
「地域活性化起業人」は総務省が制定した制度で、地方公共団体が、三大都市圏に所在する民間企業等の社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を活かしながら地域独自の魅力や価値の向上等に繋がる業務に従事し、地域活性化を図る取り組みです。
洲本市では、活気あるまちづくりを主たる目的として、この制度を昨年11月に採用。そこに、ワークアカデミー社員が委嘱されたのです。企業の強みと地域の資源や魅力を活かし、学びの場を洲本市内に創出すること、地域内外での人材育成と交流、関係人口の拡大、それらの成果をローカルビジネスの創出に繋げることをミッションに活動しています。1つひとつの活動内容については、次回以降の記事でお伝えしていきます。
【お知らせ】兵庫県洲本市『地域活性化起業人』に当社社員が委嘱されました
今後の展望と可能性
ワークアカデミーは、今後も洲本市との連携を強化し、実践型プログラムの企画運営や、企業連携・海外連携などを通じた若者への学び提供、洲本市民の方々への講座の提供などを進めていきます。
また、「noa+connect」プラットフォームでも、地域での学習や体験を通じて、参加者が成長できる場を提供します。そこでは、学生時代の学び・学外での経験を履歴として残し、就職活動の際には「ガクチカ」の証明として役立てていただけるような仕組みづくりも行っていきます。
この度、洲本市の地域活性化起業人となった重乃自身も、学生の時の出逢い・学び・経験で大きく人生が変わったと感じています。今、ワークアカデミーで働いていることも、洲本市にいることも、とある人との出逢いからでした。そう振り返ると、誰と出逢うか・どんな経験を積むかで、人生が大きく変わると確信してます。そして、その変化につながる出逢いは、自分から一歩踏み出した先で得られることの方が多いとも感じています。
洲本市でのワークアカデミーの取り組みは、企業・市役所・市民の方々との連携の上で実施することができました。今後も、洲本市との協力を基盤に、新たな取り組みを行っていきたいと考えています。あなたも、一歩踏み出して地域に踏み込んでみることで、新しい視点が得られ、将来を考えるきっかけになるかもしれません。
さいごに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。読者の皆さんも、ぜひワークアカデミーの活動に注目し、今後募集のある洲本でのプログラムに参加してみたり、引き続き、洲本からの記事発信を見守ってくださると嬉しいです。
▼洲本での主な取り組み